2012.05.16
米ドル
東京市場では、NY市場からのリスク回避的円買いや日経平均の下落に序盤から上値の重い展開が続いたものの、中盤以降は独自材料に乏しいなかNYダウ先物の上昇や日経平均の下げ幅縮小を背景としたリスク許容度の回復に79.95円付近へと値を戻した。欧州市場では、独指標の好結果や欧州株の上昇にリスク回避の巻き戻し主導の展開となり、中盤には5月NY連銀製造業景気指数が+17.09と予想の+9.00を大幅に上回ったことに加えてギリシャの再選挙が濃厚との一部報道を受けたユーロ/ドルの下落につれ80.10円付近へと上値を拡大した。NY市場では、NYダウの反落を背景としたユーロ売り、ドル買いにつれ、中盤には80.30円付近へとこの日の高値を更新したものの、その後は新規材料難のなか80円台前半での小幅な値動きとなった。
欧州通貨
東京市場では、序盤からギリシャの政局不安を背景としたリスク回避に欧州通貨の上値の重い展開が続いたが、終盤に発表された独第1四半期GDP(速報値)が前期比+0.5%と予想の同+0.1%を上回り、欧州株が強含みに推移すると、ユーロ/円は102.85円、ポンド/円も128.75円付近へと上昇した。その後も、ユーロ圏第1四半期GDP(速報値)が前期比±0.0%と予想の同-0.2%を上回るなど、指標発表の好結果に欧州通貨の底堅い値動きが続いたものの、中盤にパプリアス・ギリシャ大統領報道官が、「ギリシャ連立協議はまとまらず、再選挙実施の方向」との見解を示したことが嫌気されると、ユーロ/円は102.15円、ポンド/円も128.05円付近へと急落する展開となった。NY市場では、NY連銀製造業景気指数の好結果を受けたNYダウの上昇を背景に、ユーロ/円が102.50円、ポンド/円も128.50円付近へと値を戻したものの、その後はロンドンフィキシングにかけたユーロ売りやNYダウの前日比マイナス圏への反落が重石となり、ユーロ/円は102.10円、ポンド/円も128.30円付近へと弱含みに推移した。
オセアニア通貨
東京市場序盤に公表されたRBA(豪準備銀)理事会議事録で「適切借入れ金利のため50bp利下げ必要だった。中国の成長は一段の鈍化が継続」など、ネガティブな内容が相次いだことが嫌気され、一時豪ドル/円は79.40円、NZドル/円は61.85円付近へと下落する場面もみられたが、中盤以降はNYダウ先物の上昇や独指標発表を受けた欧州経済への見通し回復につれ、豪ドル/円は80.05円、NZドル/円も62.25円付近へと底堅く推移した。しかし、欧州市場中盤には、ギリシャの大統領報道官が、同国の再選挙実施に言及し欧州通貨が急落すると、オセアニア通貨もこの日の安値圏へと値を崩す展開となった。NY市場では、米指標発表の好結果を背景にNYダウが序盤から堅調に推移するなか、オセアニア通貨もリスク許容度の回復に値を戻す場面もみられたものの、ギリシャ懸念を受けたユーロ/円の下落や、NYダウの下げ幅拡大が重石となると、豪ドル/円は79.40円、NZドル/円は61.60円付近へとこの日の安値を更新する展開となった。
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