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現役ファンドマネージャー「石原順」氏による週間レポートは下記[お客様専用ページ入り口]より弊社にお取引口座をお持ちのお客様限定で公開しております。

2010 年7 月30 日
『カネの行き場がない』

先週「カネ余りと運用難」というレポートを書いたが、この運用難が深刻な状況となってきている。ストラテジストやアナリストも参っていて、相場見通しや景気に対する見方も概ね3 つくらいのシナリ オを用意して、このうちどれかが当たるでしょうというスタイルになって・・・続きはお客様専用ページで

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朝刊 | 夕刊

Dailyレポート(朝刊)

2010.07.30

米ドル

欧州市場序盤は、断続的に観測されたバリアオプション突破を狙った動きや月末にかけてのドル売りフローが観測され、欧州通貨を中心にドル安が進行したことが対円にも波及し87.00円の節目を割れると、ストップロスを巻き込んで86.75円付近へと下げ幅を拡大させた。しかし、米失業保険申請件数が予想の46.0万件に近い45.7万件となり、米景気の減速が懸念されるなか足元のレンジ内の推移にとどまっていることが確認されると、87.10円付近まで反発した。NY市場に入り、NYダウは堅調なスタートを切ったものの、次第に上げ幅を縮小、さらに、保険金関連の不正疑惑を調査する目的で「ニューヨーク州司法長官が米プルデンシャルとメットライフに召喚状を送付した」と伝わり、中盤にかけて前日比-100ドル超の下落となると、ドル/円は86.60円付近へとこの日の安値を更新した。その後は、米7年債入札がやや不調に終わったことで米債利回りが上昇し、NYダウも下げ幅を縮小させたことから、86.90円付近へと買い戻された。米第1四半期GDPは速報値の3.2%が確報値で2.7%と下方修正、景気回復の鍵を握る個人消費も速報値の3.6%から確報値で3.0%と下方修正が進んだことが、米景気の弱気見通しへ繋がるきっかけのひとつとなっており、今晩の第2四半期GDPの行方が市場のリスクセンチメントに少なからぬ影響を与えるものとして注目されよう。

【予想レンジ】
ドル/円 : 86.00 - 87.60

欧州通貨

英6月消費者信用残高は-1億ポンドとなり、市場予想の+2億ポンドより弱い結果となったことに加え、ドル/円も下げ幅を拡大させたことが波及し、ユーロ/円は113.50円付近、ポンド/円は135.50円付近へと下落した。しかし、米雇用指標の小幅な改善を受け円高が一服すると、事前に売られた反動でユーロ/円は114.10円付近、ポンド/円は136.30円付近まで買い戻された。NY市場に入ると、序盤は前日比プラスで始まったNYダウの値動きにつれ欧州通貨も堅調に推移したものの、中盤にかけてロンドンフィックスに絡んだフローで下げに転じたクロス円は、NYダウが下げ幅を拡大したことにも後押しされ、ユーロ/円は東京市場でつけた安値に迫る113.20円付近まで下落、ポンド/円は一時135.00円割れを示現した。ただ、売り一巡後はNYダウもプラス圏へと持ち直し、終盤は下げ渋る値動きとなった。ポンド/円は火曜日の上昇で約2ヵ月続いたレンジをブレイク、日足ベースで一目均衡表の「雲」の上抜けが期待されたが、目下のところレンジへ逆戻りした可能性も指摘されている。もっとも、欧米の景況感が著しく変化するような事態が起こった場合には、ポンドへの影響も少なくないため、市場を取り巻く環境の変化には引き続き注意したい。

【予想レンジ】
ユーロ/円 : 112.20 - 114.30      ユーロ/ドル : 1.2950 - 1.3190
ポンド/円 : 133.80 - 136.80      ポンド/ドル : 1.5490 - 1.5720

オセアニア通貨

欧州市場序盤に豪ドル/円は78.90円付近、NZドル/円は63.50円付近で堅調に推移したものの、ドル/円の下落が足枷となって、NY勢参入まで徐々に値を崩した。しかし、米雇用指標が予想より強かったことから次第に買い戻しが入り、豪ドル/円は78.70円付近、NZドル/円は63.40円付近へと50銭ほど反発した。NY市場に入ると、ロンドンフィックスを前に「MSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)指数の月末リバランスに関して米系から大規模な豪ドル買いが入る」との噂が市場関係者の間で流れたが、目立った動きはみられなかった。むしろ、中盤にかけてNYダウが値を下げると、豪ドル/円は77.80円付近、NZドル/円は62.50円付近へと急落した。ただ、NYダウの下落は一時的な動きにとどまり、売り一巡後リバウンドの動きを強めてプラス圏へと浮上すると、豪ドル/円は78.40円付近まで反発し、NZドル/円も63円台に乗せる場面もみられた。本日はボーナス資金を集めた複数の投信の新規設定に注目が集まっている。法人・個人から集まった資金のフローが市場で外貨高・円安に傾き、ロンドンフィックスにかけて相当規模の円売りが持ち込まれる可能性が噂されており、さらに、便乗的な円売りが膨らむケースも想定される。特に、個人を中心に人気を集める新興国や高金利通貨への影響が注目されよう。

【予想レンジ】
豪ドル/円 : 77.00 - 79.30       豪ドル/ドル : 0.8880 - 0.9130
NZドル/円 : 61.50 - 63.60       NZドル/ドル : 0.7100 - 0.7330

Dailyレポート(夕刊)

2010.07.30

米ドル

東京市場序盤に発表された日本の6月失業率は5.3%と予想の5.2%を下回り、6月全国CPI(消費者物価)コア指数(除生鮮)は前年比-1.0%と予想の同-1.1%からインフレ率の縮小がみられたものの、市場での反応は限定された。しかし、日本の6月鉱工業生産指数(速報値)が前月比-1.5%と予想の同+0.2%を下回ったことに加えて、民主デフレ脱却議連事務局が「物価上昇目標をCPIで2~3%の間に定めて、日銀はCPIが物価上昇目標の上下1%内で推移するように金融政策を行う」などデフレ脱却と経済成長への提言を提出したことを好感してドル/円は一時86.80円付近へと上昇したものの、日経平均が寄り付き後まもなく前日比-100円超へと下げ幅を拡大したほか、民主デフレ脱却議連事務局の「円高対応、市場介入ではなく金融緩和で適切な水準に収めるべき」との見解が円売り介入に消極的と捉えられると、ドル/円は86.50円付近へと下落に転じた。その後は月末ゴトウ日要因から仲値公示にかけて小幅に強含む場面もみられたものの、米景気先行き不透明感を背景としたドル売りも根強く、序盤の安値水準を下抜けると中盤には86.25円付近へと下げ幅を拡げた。その後は、日本の財務相による円高牽制発言やNYダウ先物が下げ幅を縮小する展開となり欧州通貨を中心にクロス円が値を戻すと、ドル/円も終盤にかけて86円台半ばへと回復したものの、欧州勢参入後は欧州株の下落を受けたリスク回避の動きを受けて86.20円付近へと年初来安値を更新する展開となった。格付大手ムーディーズが「米国がAAA格付けを維持するには信頼ある債務削減計画が必要」との声明を発表するなど米財赤字への懸念が拡大したことに加えて、カリフォルニア州の財政危機を背景としたソブリンリスクの再燃懸念も高まりつつある。本日は週末・月末が重なることから不規則なフローをきっかけに突発的な値動きが出る可能性もあり、欧州市場中盤に発表される米第二四半期GDP速報値が予想を下回った場合にはネガティブな反応が大きくなることも考えられよう。テクニカル的にも年初来安値86円台前半を明確に下回った場合にはストップロスを巻き込んで下げ幅を拡げる可能性もあることから、下値に対する警戒を高めておきたい。

【予想レンジ】
ドル/円 : 85.50 - 87.50

欧州通貨

格付大手ムーディーズがアイスランドの格付け見通しを「ネガティブ」としたことを受けた同国債の格下げ懸念に加えて、東京市場序盤には日経平均が前日比-37円で寄り付きその後も同-100円超へと下げ幅を拡大すると欧州通貨は売りが先行、本日予定されているスペイン債償還に絡むユーロ売り観測も重石となりユーロは対円が112.65円、対ドルも1.3050付近へと値を下げ、ポンドも対円は134.60円、対ドルも1.5600付近へと軟調に推移した。しかし、NYダウ先物の下落が一服したことに加えて、野田財務相の「マーケットを注視している」、池田財務副大臣の「最近の円高について、関心をもってみている」など相次ぐ円高牽制発言を受けてクロス円が下げ渋りをみせると、終盤にかけてユーロ/円は113.25円、ポンド/円は135.40円付近へと反発する展開となった。しかし、欧州市場序盤に格付大手ムーディーズがスペインの格下げを示唆したことに加えて、欧州株が下げ幅を拡大するとリスク回避の動きが高まりユーロ/円は112.45円、ポンド/円は134.60円付近へと反落し本日安値を更新した。米景気回復の鈍化懸念が拡がっている一方で、昨日発表された独失業者数は13ヶ月連続の減少を示したほか、ユーロ圏経済信頼感指数も予想を上回るなど、欧州は景気先行きに対して明るい兆しを示す指標結果が増えており、欧米間の景況感格差を背景に対ドルは堅調な動きが継続すると予想する。ただ、対円はドル/円の下落が足かせとなり週半ばの高値からは反落する展開となっており、レンジ上方ブレイクがダマシとなる可能性もあることから、今後の動きをしっかりと見極める必要があろう。中立スタンスとしたい。

【予想レンジ】
ユーロ/円 : 111.70 - 114.50     ユーロ/ドル : 1.2990 - 1.3150
ポンド/円 : 133.30 - 137.20     ポンド/ドル : 1.5540 - 1.5710

オセアニア通貨

ドル安進行を受けた商品市況の反発を背景に、東京市場序盤にオセアニア通貨は強含んだものの、日経平均やNYダウ先物の軟調推移を背景にリスク圧縮の動きが強まると、中盤にかけて豪ドル/円は77.65円、NZドル/円は62.20円付近へと下落。その後、日本の財務省要人による円高牽制発言を受けて小幅に回復する場面もみられたものの、欧州勢参入後にクロス円が軒並み下げ幅を拡大するとオセアニア通貨も急速に下げ足を速め、NZドル/円は62円台前半へと反落、豪ドル/円は77.40円付近へと本日安値を更新する展開となった。米低金利の長期化観測が高まっており、高金利のオセアニア通貨は金利面でサポートされやすいだろう。ただ、米景気の減速感を受けて市場の警戒心も高まっていることに加えて、週末・月末に絡んだ特殊なフローが出ることも考えられることから、目先は慎重な押し目買いにとどめておきたい。

【予想レンジ】
豪ドル/円 : 76.60 - 78.50     豪ドル/ドル : 0.8930 - 0.9080
NZドル/円 : 61.20 - 63.50     NZドル/ドル : 0.7140 - 0.7330



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